Powerデバッグとは?
Power デバッグは、組込みシステムにおけるソフトウェアのプログラミング手法がシステムレベルの電力消費にどの程度影響を与えるものかを、ソフトウェア開発者に情報を提供する手法の一つです。ペリフェラルユニットを含めたハードウェアをソフトウェアが制御するため、ソフトウェアは電力消費をも制御することになります。Powerデバッグでは、消費電力とソースコードの関連付けにより、消費電力のテストや最適化のチューニングを行うことができるようになりました。この新しい次元でのソフトウェアデバッグ手法は、IARシステムズが新たに導入しました。
IARシステムズのPowerデバッグ技術は、システムにより抜き出した電流値の情報をPowerデバッグAPIに提供することで、デバッグ情報のタイムスタンプと同期させるものです。これにより、電力消費とソースコードを直接関連付けします。
なぜPowerデバッグが必要なのか?
バッテリ動作の組込みシステムの場合、低消費電力は主な設計目標の一つです。Powerデバッグは、ソフトウェアを最適化することで、このようなシステムのバッテリ寿命を延ばし、開発者を助ける可能性があります。通常、プロセッサ自身は有効な電力のうちの僅かを使用しているにすぎません。実際はほとんどをペリフェラルが使用しています。ペリフェラルを有効活用することが、バッテリ寿命時間を拡大する鍵となります。
開発環境にPowerデバッグツールを実装することで、不要な電力消費をもたらす設計フローを検出し、バッテリ寿命時間を拡大する最適化のきっかけを明らかにすることができます。
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お客様の声
「消費電力の最適化はバッテリ動作のシステムに限らず、すべてのシステムにおいての関心事です。プロセッサを停止する低電力動作モードにおいては、消費量はハードウェアの実装に直接関わります。プロセッサ動作モードにおいては、電力消費の効率はハードウェアとソフトウェアの両方に関わります。IARシステムズのPowerデバッグは、顧客に積極的な電力ターゲットの開拓を可能とする価値のあるツールです。」 -Atmel社ARM製品マーケティングディレクタ:Jacko Wilbrink氏のコメント
「NXPは低消費電力のシリコンプロセスや、32ビットLPCマイコンの電力消費を大幅に低減する開発テクニックに狙いを定めており、IAR Embedded Workbenchが電力を意識できるようになった事は大変すばらしい。」 -NXPセミコンダクタ社副社長・マイコン製品統括部長:Geoff Lees氏のコメント 「これにより、組込み開発者は関数レベルまで落とし込んだアプリケーションの電力使用情報をより簡単にプロファイリングできるようになり、直観的な方法で電力とパフォーマンスのトレードオフを図り、常に厳しい電力要求に応えることができます。」
「Powerデバッグの登場はSTM32の超低消費電力ファミリであるSTM32Lの発表に完全にマッチします。このようにパワフルなツールがあれば、コンシューマ、産業、医療、計測マーケットといったアプリケーションにおいて、設計者は性能、機能、バッテリ寿命のためのきめ細やかなコード最適化を容易に行うことができます。」 -STマイクロエレクトロニクス社開発ツールマネージャ:Dominique Jugnon氏のコメント
「IARシステムズは、組込み開発に対するPowerデバッグのアプローチにより、業界をリードする革新者としての立場を強くしました。これにより組込み開発者にアプリケーションの電力消費についての洞察という利益をもたらします。」 W-Texas Instruments社Stellaris® ARM® Cortex™-M3ベースMCUマーケティング・アプリケーションマネージャ:Wendell Smith氏のコメント「TI社のStellarisファミリMCUデバイスは、広い範囲のアプリケーションにおいて低消費電力開発に向け理想的であり、IAR Embedded Workbenchに含まれるPowerデバッグツールと共に、設計者は最少の消費電力を得るためのコード最適化が可能となった。」
「Powerデバッグツールは、Energy Micro社製EFM32 Gecko開発キットをサポートします。これらのキットのオンボードアドバンスド・エネルギー・モニタ(AEM)は、IARシステムズのPowerデバッグツールをシンプルに、かつその機能を拡張します。」 -Energy Micro社CTO Øyvind Janbu氏のコメント 「エネルギーに留意することは、コード生成において決定的に重要なポイントです。それと同等に、開発ツールがデバッグや最適化の工数を削減できることが必要不可欠です。エネルギー効率が良く低消費電力アプリケーションに向いた最高のソフトウェア・ハードウェアツールを設計者に提供するため、Energy MicroとIARシステムズは、共同で作業してきました。」
「私達はRXコアを性能、コード・データ密度、電力消費においてクラス最高となるよう設計しました。」 -米ルネサスエレクトロニクス社製品マーケティング、コンシューマおよび産業BUディレクタ:Ritesh Tyagi氏のコメント 「従来のソフトウェア開発ツールは性能、コード・データ密度についてのみ役立つものでしたが、IARシステムズのPowerデバッグテクノロジーによる革新によって組込み開発者は電力消費についてもコントロールすることができるようになりました。」
「私達のPowerデバッグテクノロジーに対して、皆様よりたいへん深い関心を寄せていただいております。」 -IARシステムズCEO :Stefan Skarinのコメント I「これは、私達が低消費電力アプリケーションを設計するための新しい土壌を開拓しつつあることを示しています。私達は組込みシステム向け低消費電力ソフトウェアを開発するための最高のツールを開発者の皆様に提供するため、引き続きPowerデバッグが革新的となるよう注力してまいります。」