プログラムを書き込むと、ICEと接続できなくなる場合

テクニカル・ノート 181220J

アーキテクチャ:

All

コンポーネント:

debugger

更新日:

2019/01/21 9:10

はじめに

このテクニカルノートでは、プログラムダウンロード後にICE接続ができなくなった場合に考えられる原因と解決方法について説明します。

解説

プログラムをダウンロードした後、再度実行しようとすると、ICEがつながらなくなる場合、いくつかの可能性が考えられます。

1.ダウンロードしたプログラムでICE出力端子を別機能に変えてしまった場合

[現象説明]

マイコンによっては、1つのピンを複数の機能で兼用して使えるものがあります。

もし、ICE接続用のピンの機能を変更して別の機能(例えばGPIOなど)にするようなプログラムを内蔵フラッシュにダウンロードしてしまった場合は、ICEから別のプログラムをダウンロードするときに、そのプログラムが動き、ICE接続用のピンの機能を変えてしまい、ICEから接続できなくなります。

[確認方法]

ダウンロードしたプログラムのソースコードを確認して、ICE接続用のピンの機能を変えていないかを調べる。

[修正方法]

各マイコンベンダーが提供している内蔵フラッシュ消去ツールを使って、ダウンロードしたプログラムを消去してください。

 

2.マイコンがスリープ状態に入る場合

[現象説明]

ウォッチドック等により自動的にスリープモードに入るようなプログラムをダウンロードした場合、

別のプログラムをダウンロードする途中で時間が来て、スリープモードに入ってしまう場合があります。

スリープモードになると、ICEとの接続が切断され、接続できなくなります。

[確認方法]

ダウンロードしたプログラムのソースコードを確認して、ウォッチドックタイマーが動くようになっていないかを確認する。

[修正方法]

各マイコンベンダーが提供している内蔵フラッシュ消去ツールを使って、ダウンロードしたプログラムを消去してください。

 

3.ボードのジャンパ設定を変えてしまった場合

[現象説明]

ダウンロードできないことに気を取られていて、実はボードのジャンパ設置を変えていたことを忘れている可能性も考えられます。

ジャンパ設定の中に、ICE接続を切り替えるものがあった場合、それを切り替えてしまうと、接続できなくなります。

[確認方法]

ボードの説明書を参照してジャンパ設定を確認してください。

同じボードでダウンロードできるものがあれば、それと見比べることでも確認できます。

[修正方法]

ジャンパ設定を、ICE接続できる状態にもどしてください。

 

まとめ

プログラムダウンロード後に、ICEが接続できなくなった場合の解決方法について説明しました。

 

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