特定のデータへのアクセスでブレークをかける
テクニカル・ノート 181221J
アーキテクチャ:
All
コンポーネント:
debugger
更新日:
2019/01/21 9:17
はじめに
IAR Embedded Workbenchではデータへのアクセスを監視してブレークをかけることが可能です。本テクニカルノートではその方法について説明いたします。
解説
アドレスを指定して、サイズ、およびアクセスタイプ(Readのみ、Writeのみ、Read/Write)を指定することで、指定したアドレスに対して、指定したアクセスがあった場合に実行にブレークがかかります。
データブレークポイントは下記の通り設定できます。
- [表示]メニュー→[ブレークポイント]を選択し、[ブレークポイント]ウィンドウを表示。
- [ブレークポイント]ウィンドウ内で右クリックし、「新規ブレークポイント」→「データ」を選択し、ブレークポイントの編集画面を表示させる。
- [ブレークポイントの編集]画面でブレーク位置、アクセスタイプ、サイズ等を設定する。
サイズについては、監視したいサイズを指定してください。
3バイトなどのサイズにしたい場合には、ブレークするアドレスがトリガ範囲の「要求」範囲になっているかを確認し、“拡張して要求された範囲をカバー”にチェックを入れて、「有効」範囲が「要求」範囲より大きくなっていることを確認ください。
ただ、3バイトの場合の4バイト目へのアクセスでもブレークがかかる点はご了承ください。
データブレークポイントは[メモリ]ウィンドウ内から直接設定することも可能です。
[メモリ]ウィンドウ内で、ブレークをかけたいアドレスで右クリックし、出てきたコンテキストから「データブレークポイントの設定」を選択してください。範囲にブレークポイントを設定するには、メモリの該当領域を選択して行ってください。[ブレークポイント]ウィンドウにて、追加されたデータブレークポイントを選択して右クリックし、「編集…」を選択するとブレークポイントの編集が可能です。
まとめ
データブレークポイントの設定を行うことで、指定したアドレスへのアクセスがあった場合にブレークをかけることが可能です。
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