外部でビルドされた実行可能ファイルのデバッグ
テクニカル・ノート 190508
アーキテクチャ:
All
コンポーネント:
debugger
更新日:
2019/06/09 16:05
はじめに
外部でビルドされた実行可能ファイルを使用してデバッグすることはさまざまな状況で役に立ちます。
解説
理由があって、ある環境で出力ファイルを作成し、別の環境でデバッグする場合があります。
このテクニカルノートでは、この方法が役立つ場合のいくてかの例を示し、デバッグ専用プロジェクトの構成方法について説明します。
用語
-
実行ファイル は、デフォルトのファイル形式を使用してリンクされた出力ファイルです。
- The file extensions for ILINK と XLINK のファイル拡張子は、それぞれ .out と .d## です。 ## は2桁の数字を表し、ツールチェーンによって異なります。
- 外部ビルドとは、デバッグに使用するIAR Embedded Workbenchのバージョンとは別の環境/バージョンでビルドされていることを意味します。
有用な例
- コマンドラインでビルドし、IDEでデバッグする(同じバージョンを使用)
- IAR Embedded Workbenchの古いバージョンでビルドし、新しいバージョンでデバッグする。 (プロジェクトを特定のバージョンでビルドしなければならない場合に非常に便利です。それでも、新しいバージョンのデバッガの改善点を利用することができます。)
- Eclipseでビルドし、IAR Embedded Workbenchでデバッグする。 (プラグインがデバッグをサポートしていない場合に役立ちます。)
デバッグ専用プロジェクトの構成方法
以下の手順を実行してください:
- デバッグに使用するIAR Embedded Workbenchバージョンを起動します。
- Project>Create New Project>Externally built executable を選択。
- Save As ダイアログボックスで、プロジェクト名を入力して Save をクリックして、プロジェクトを保存してください。
- プロジェクトの設定方法についての説明(readme.txt)を参照してください。
このようなプロジェクトにおいて設定して意味があるプロジェクトオプションは、General Options および Debugger カテゴリのオプションです。
まとめ
ある環境でビルドして別の環境でデバッグすることは、いくつかのシナリオで役立ちます。
詳しくは、「C-SPYデバッグガイド」の”IDE外部でビルドされた実行可能ファイルのロード ”章を参照してください。
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