MB9BF506R ボードと JTAG アクセス
テクニカル・ノート 73422
アーキテクチャ:
ARM
コンポーネント:
debugger
更新日:
2018/08/25 13:41
はじめに
KSK-MB9BF506Rの内蔵フラッシュに格納されたコードによって、JTAG/SWDを汎用I/Oモードにするのに必要なピンが設定されると、JTAG/SWDのアクセスが停止する。
解決方法
- 内蔵フラッシュに格納されたコードによって、ある一定時間、JTAG/SWDのピンがJTAG/SWDモードに設定されると、その間にJTAG/SWDの制御が復活します。
- UARTを使用して内蔵フラッシュを消去する手順が存在しますが、そのためのコネクタがボードに用意されていません。そのため、この方法で内蔵フラッシュを消去するには、ハードウェアを改造する必要があります。
背景
MB9BF506Rでは、JTAG/SWD用のピンを汎用I/Oとして使用できます。
これらのピンをI/Oに使用すると、JTAG/SWD経由でMCUにアクセスできなくなります。
この場合、内蔵フラッシュをプログラミングできますが、JTAG/SWDのアクセスを復元するには、他の手段(USBやUARTなど)で内蔵フラッシュを消去するしかありません。
USBを使用する場合、JP4のピンを相互に接続し(シリアル書き込みできるようにMD0を+3.3Vに接続し)、P22/SOT0_0を10kの抵抗でGNDにプルダウンします(これにより4MHzが選択されます)。
KSK-MB9BF506Rでは、UART(P21/SIN0_0、P22/SOT0_0)はしかるべきコネクタに接続されていません(2011年8月現在)。
そのため、上記の状況においてJTAG/SWDの機能を復元するには、ハードウェアを改造する必要があります。
詳細は、ボードのドキュメントおよびMB9BF500シリーズのフラッシュプログラミングマニュアルを参照してください。
また、スタータキットの最新ソフトウェアのページも参照してください。このページからボードの回路図をダウンロードできます。
全ての製品名は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。