デバッグ中の誤ったチェックサム値
テクニカル・ノート 48021
アーキテクチャ:
All
コンポーネント:
debugger
更新日:
2018/09/04 7:45
はじめに
ソフトウェアブレークポイントを設定すると、BREAK命令がフラッシュメモリに設定される。このとき、そのメモリ範囲のチェックサムが正しく計算されない。
解決方法
チェックサムのアルゴリズムをデバッグする場合、ハードウェアブレークポイントを使用するか、一切のブレークポイントを使用しないでください。
ハードウェアブレークポイントの使い方については、テクニカルノート31070を確認してください。
デバイスごとの仕様
Atmel AVR
- Xmegaデバイスでは、通常、ソフトウェアブレークポイントが使用されます。そのため、デバッグモードではチェックサムが正しく計算されません。
- debugWIREには、ソフトウェアブレークポイントしか用意されていません。debugWIREを使用するデバイスでは、チェックサムアルゴリズムをデバッグできません。
デバッグプローブごとの仕様
IAR Embedded Workbench for ARMでJ-Linkを使用する場合
J-Linkドライバは、「フラッシュブレークポイント」を設定できます。このブレークポイントを無効にする必要があります。
J-Linkコントロールパネルが開いている状態(デバッグ中など)で、次のメニューからフラッシュブレークポイントを無効にできます: 設定(Settings) > フラッシュブレークポイント(Flash breakpoints)
IAR Embedded Workbench for MSP430でFETプローブを使用する場合
IAR Embedded Workbench for MSP430バージョン5.51以降では、デフォルトでフラッシュブレークポイントが有効になっています(そのため、ハードウェアブレークポイントがすべて使用されている場合、この類の問題が発生する可能性があります)。
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