全てのハードウェア・ブレークポイント使う
テクニカル・ノート 31070
アーキテクチャ:
ARM
コンポーネント:
debugger
更新日:
2018/08/08 8:33
はじめに
本テクニカルノートでは、ハードウェアブレークポイントを制御する方法について説明します。
背景
ハードウェアをデバッグする際、使用できるハードウェアブレークポイントの数が制限される場合があります(ARM7/9コアでは、通常、2つのハードウェアブレークポイントが用意されています。一方、Cortexコアでは、通常、4~8個のハードウェアブレークポイントが用意されています)。
目的とする動作
ユーザによるデバッグのために、すべてのハードウェアブレークポイントを使用できるようにします。また、C-SPYデバッガにハードウェアブレークポイントを使わせないようにします。
必要な作業
C-SPYによって設定されたブレークポイントを無効にします。
欠点
デバッガの以下の機能が使用できなくなります。
- 指定位置(main)まで実行する
- スタックプラグインを使用する
- 「C-SPYデバッガのランタイムインタフェース」を使用する(C-SPYのI/Oウィンドウなど)
実現方法
バージョン6.20以降
以下の作業を行います。
- 無効化: プロジェクト(Project) > オプション(Options) > デバッガ(Debugger) > 設定(Setup) > 指定位置まで実行(Run to)
- 無効化: ツール(Tools) > オプション(Options) > スタック(Stack) > チェックボックスをすべて無効にする(Disable all checkboxes)
- 選択: プロジェクト(Project) > オプション(Options) > 一般オプション(General Options) > ライブラリ設定(Library Configuration) > 低レベルインタフェースのライブラリ実装(Library low-level interface implementation) > なし(None)を選択します。
バージョン6.10および5.x
以下の作業を行います。
- 無効化: プロジェクト(Project) > オプション(Options) > デバッガ(Debugger) > 設定(Setup) > 指定位置まで実行(Run to)
- 無効化: プロジェクト(Project) > オプション(Options) > デバッガ(Debugger) > プラグイン(Plugins) > スタック(Stack)
- 選択: プロジェクト(Project) > オプション(Options) > 一般オプション(General Options) > ライブラリ設定(Library configuration) >低レベルインタフェースのライブラリ実装(Library low-level interface implementation) > なし(None)を選択します。
バージョン4.xx
以下の作業を行います。
- 無効化: プロジェクト(Project) > オプション(Options) > デバッガ(Debugger) > 設定(Setup) > 指定位置まで実行(Run to)
- 無効化: プロジェクト(Project) > オプション(Options) > デバッガ(Debugger) > プラグイン(Plugins) > スタック(Stack)
- 無効化: プロジェクト(Project) > オプション(Options) > リンカ(Linker) > 出力(Output) > フォーマット(Format) > ランタイム管理モジュール付き(With runtime control modules)
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