IAR ILINKとILEFTOOLを使用したチェックサム計算
テクニカル・ノート 11927
アーキテクチャ:
ARM, RH850, RX, SH, STM8
コンポーネント:
general
更新日:
2018/09/04 7:16
はじめに
このテクニカルノートは、IAR Embedded Workbench における 異なる CRCチェックサム計算をカバーするいくつかのテクニカルノートの「まとめのテクニカルノート」です。
テクニカルノートの適用されるIAR Embedded Workbench
(ツールチェーン内のファイルフォーマットとしてELF / DWARFを使用している)IAR Embedded Workbench の製品/バージョン:
- IAR Embedded Workbench for ARM 5.11 以降
- IAR Embedded Workbench for RX 2.10 以降
- IAR Embedded Workbench for SH 2.10 以降
- IAR Embedded Workbench for STM8 1.10 以降
IELFTOOLの背景情報
ILINKリンカを含むIARのツールチェーンでは、チェックサム計算はIELFTOOLで行います。チェックサム計算が必要な場合、ILINKはアプリケーションをリンクし、IELFTOOLにチェックサムの計算と埋め込みを行うためのコマンドを渡し、IELFTOOLがそれを実行します。
概要 - プロジェクトの出力ファイルにチェックサムを埋め込むための手順
- アプリケ―ションコードにチェックサムを計算するプログラムを追加します。
- リンカオプションのチェックサム計算をオンにします。
- IELFTOOL が計算するメモリ範囲を選択します。
- 計算したチェックサムのデータを埋め込むアドレスを決定します。
チェックサム計算の詳細
チェックサム計算の詳細は、以下のTech noteに書かれています:
- IELFTOOL Checksum - 基本動作 - Tech note 65473
- IELFTOOL Checksum - チェックサムの配置 - Tech note 62709
- IELFTOOL Checksum - 複数の領域のチェックサム - Tech note 53274.
- 特定のデバイスの場合の詳細は、以下の テクニカルノートに書かれています:
- STM32ハードウェアを使用したCRC32演算 (v.5.50 以降) - Tech note 64424
- K60 のハードウェアを使用した CRC32演算 - Tech note 85753
- IELFTOOL Checksum - NXP LPCデバイス使用時 - Tech note 52619
詳細情報
詳細情報は、製品のインストールフォルダにある、IAR ILINK リンカの Readme ファイル(htm)と、開発ガイド(PDF)を参照してください。これらのファイルは、IAR Embedded Workbench のインストールフォルダにあります。
オーストリア Rocksoft の Ross N. Williams 氏 の著作物: A PAINLESS GUIDE TO CRC ERROR DETECTION ALGORITHMSは CRC explained by Mr. Ross N. Williamsからダウンロードできます。
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