CMSIS-Packダウンロードのためのプロキシ設定
テクニカル・ノート 171003
アーキテクチャ:
ARM
コンポーネント:
general
更新日:
2020/10/17 4:50
はじめに
IAR Embedded Workbench for Armのバージョン8.30以降、CMSIS Managerには、プロキシ設定を簡単に行えるタブ(Preferences > General > Network Connections)が用意されています。
このテクニカルノートでは、バージョン8.10から8.22のIAR Embedded Workbench for ArmにCMSIS-PackをインストールするためのWebプロキシの設定方法を説明します。
解説
CMSIS-PackインストーラはOSのプロキシ設定を利用することができないため、eclipse.iniファイルに手動で情報を追加する必要があります。このファイルは通常、以下にインストールされます。
C:\Program Files (x86)\IAR Systems\Embedded Workbench 8.0\common\CMSIS-Manager
プロキシのホストとポートの設定は、以下の行の後に追加します。
-vm
features/com.iar.cmsisagent.jre.win32_1.0.0/jre/bin
以下のオプションを使用できます。
-Dhttp.proxyHost= (default: <none>)
プロキシサーバのホスト名またはアドレスを設定。
-Dhttp.proxyPort= (default: 80)
プロキシサーバのポート番号を設定。
-Dhttp.nonProxyHost= (default: localhost|127.*|[::1])
プロキシを通過せずにアクセスする必要のあるホストを指定します。通常、内部ホストを定義します。このプロパティの値は、パイプ文字(|)で区切られたホストのリストです。さらに、パターンマッチングのためにワイルドカード文字(*)も使用できます。
たとえば、
-Dhttp.nonProxyHosts="*.foo.com|localhost"
の場合、プロキシサーバーが指定されていても、foo.com ドメイン内の全てのホストとlocalhostには直接アクセスする必要があることを示します。
デフォルト値には、ループバックアドレスの一般的なバリエーションはいずれも含まれません。
-Dhttps.proxyHost= (default: <none>)
-Dhttps.proxyPort= (default: 443)
-Dhttps.nonProxyHost= The HTTPS protocol handler will use the same nonProxyHosts property as the HTTP protocol
プロパティのjava.net.useSystemProxiesは、無効であることに注意してください。
参照
https://docs.oracle.com/javase/7/docs/api/java/net/doc-files/net-properties.html
まとめ
CMSIS-Packインストーラは、OSの通常のプロキシ設定は使用しません。したがってプロキシが必要な場合は、eclipse.iniファイルを手動で設定する必要があります。
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