IAR License Server Tools' のトラブルシューティング
テクニカル・ノート 99016
アーキテクチャ:
All
コンポーネント:
lms
更新日:
2018/09/04 7:32
はじめに
この情報は、IAR License Server Toolsを使用してネットワーク経由でライセンスを共有するユーザに適用されます。
問題
サーバからライセンスが提供されない問題は、さまざまな原因によって発生します。以下の現象が想定されます。
- サーバにライセンスサーバが存在しない。以下のA)およびB)を参照してください。
- ライセンスが存在するが、有効になっていない。以下のC)を参照してください。
- サーバ上に有効なライセンスが存在するが、クライアントがライセンスを取得できない。以下のD)を参照してください。
推奨方法
A) アクティベーションが機能するかチェックする
ライセンスサーバのアクティベーション時、IARにインターネットで通信します。この通信が失敗する場合があります。
ライセンスマネージャは、HTTPS経由でSOAP (ポート443)を使用してIARと通信します。
そのため、このポートを開いてライセンスのアクティベーションを再度試みてください。
B) lservrcというファイルをチェックする
ライセンスは、lservrcというファイルに保存されています。このファイルの格納場所へのアクセスが禁止されている場合、IAR License Server Toolsはライセンスを配布できません。以下のディレクトリに対する書き込み権限があるかチェックしてください。
C:\Program Files (x86)\Common Files\SafeNet Sentinel\Sentinel RMS License Manager\WinNT
権限をチェックしたら、ライセンスのアクティベーションを再度試みてください。
C) ライセンスが無効になっている
ドングルドライバが正しくインストールされていない可能性があります。テクニカルノート44489を参照し、そこに記載されている推奨方法をテストしてください。
D) ネットワークをチェックする
クライアントは、UDPのポート5093経由でブロードキャスト通信を行うことで、IAR License Server Toolsを検索します。サーバ側でこのポートが開いていない場合、クライアントはこのツールを見つけることができません。
サーバ側で(および、サーバとクライアントとの間にネットワークブリッジがある場合はそのブリッジで)このポートを開き、クライアントからの通信を再度試みてください。
サーバアプリケーションの更新
新しいバージョンのIAR License Server Toolsがないかチェックしてください。新しいバージョンが存在する場合は、それをインストールして問題が解決するか確認してください。
対象
本テクニカルノートは、以下に示すバージョン(およびそれ以降)の製品を使用する場合に適用されます。
製品 | バージョン | 製品 | バージョン | 製品 | バージョン | 製品 | バージョン |
8051 | 8.11 | V850 | 3.81 | RL78 | 1.20 | RX | 2.40 |
430 | 5.51 | R32C | 1.40 | 78K | 4.80 | ARM | 6.50 |
AVR | 6.20 | STM8 | 1.40 | RH850 | 1.10 | CR16C | 3.20 |
M16C | 3.60 | AVR32 | 4.20 | SH | 2.30 | visualSTATE | 7.2 |
HCS12 | 4.10 |
全ての製品名は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。