IARシステムズがPX5社の新しい産業グレードRTOSに対応

定評あるIAR Embedded Workbenchにより、PX5社の新しいリアルタイムOSベースのセーフティクリティカルな商用アプリケーション開発を促進

2023年1月26日 - 組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスのサプライヤとして世界をリードするIARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン、ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区、代表取締役社長 原部和久)は、PX5 RTOSのリリースに伴い、この最新リアルタイムOSをフルサポートすることを発表しました。PX5社の産業用RTOSは、最も高度で数多く開発されている組込みアプリケーション向けに設計された第5世代の先進RTOSです。組込みシステム開発者は、PX5 RTOSを使用することでマルチスレッドアプリケーションのリアルタイムスケジューリングを管理できると同時に、組込みデバイスの品質、安全性、セキュリティの向上を図ることができます。IAR Embedded Workbench for Arm®がPX5 RTOS をフルサポートすることで、開発者は統合型開発環境の利点を十分に活かし、ソースコードからファームウェアに至るまで安全性重視の商用アプリケーションの開発およびデバッグをシームレスに行うことが可能となります。この結果、顧客は市場投入までの時間を早め、デバイスファームウェアの品質向上を図れるとともに、異なるプラットフォーム間でのデバイスの移植性を高めることができます。

 

IAR Embedded Workbenchは、高度な最適化を実現するコンパイラと先進のデバッグ機能を持つ完全統合型の開発ツールです。高性能IAR C/C++ Compiler™のクラス最高レベルの最適化機能は、世界中の多くの組込み開発者から高く評価されています。アプリケーションに応じて自動的にサイズが決まる最小フットプリントもPX5 RTOSでは約1KBと小さいため、企業はより小型のデバイスを使用したり、差別化を図れる機能を既存のプラットフォームに追加することでBOM (部品表) を削減することができます。PX5 RTOSはシステム負荷に関わらず確定的である一方、IARのコード解析ツールC-STATおよびC-RUNは、明らかに最高のコード品質を実現するために、高い信頼性を持ってテストされたコードベースを提供することを目指しています。安全重視のアプリケーション向けには、ISO 26262要件に合致したTÜV SÜD認証によるIAR Embedded Workbench for Arm機能安全版も用意されています。

 

PX5 RTOS の特長は、クラス最高のサイズと性能を備え、業界標準のPOSIX pthreads APIをネイティブ実装している点です。安全性とセキュリティの面では、PX5 RTOS独自のポインタ/データべリファイ(PDV) 技術を採用し、これをランタイムで活用することで関数のリターンアドレスやポインタ、システムオブジェクト、グローバルデータ、メモリプールを検証することができます。またPX5 RTOSにはPOSIX pthreadのネイティブサポート(セマフォ、ミューテックス、メッセージキューなど)以外に、イベントフラグ、fastキュー、tickタイマ、メモリ管理などのリアルタイム拡張機能があります。業界標準の POSIX pthreads API対応のPX5 RTOSでは、リアルタイム組込みIoTプラットフォーム向けにさまざまなソフトウェアスタック(オープンソースでも商用でも)を即座に利用可能です。

 

PX5社 社長のBill Lamie氏は、次のように語っています。「当社は常にシンプルさを追求しています。PX5 RTOSは、セーフティクリティカルな商用アプリケーションを含むあらゆるIoTセクタに利益をもたらすために開発された製品です。この度、組込み開発ツールのリーディングサプライヤとして長年の実績を有するIARシステムズとパートナシップを築けることを嬉しく思います。今回PX5社はIAR Embedded Workbench for Armのコンパイラ、デバッガ、コードカバレッジ、静的解析ツールC-STATをフルに利用してPX5 RTOSを実現しました。PX5 RTOSを記録的なスピードで約束どおり提供できたのは、 IARシステムズの開発ツールのお陰であると確信しています」

 

IARシステムズでCTOを務めるAnders Holmbergは、次のように述べています。「IARシステムズは20年近くBill Lamie氏と彼のチームと共に仕事をしてきました。彼らの見識そしてイノベーションに対するエネルギーは他に類を見ません。この新製品をまさにスタートの段階からサポートできることを非常に嬉しく思っています。確定的で信頼性の高いPX5 RTOSは、メモリ制限の極めて厳しいデバイスにも適しています。IARシステムズの開発ツールと組み合わせることで、新規アプリケーションを最短時間で実現できると同時に、組込みデバイスの品質、安全性、セキュリティの向上を図ることが可能です」

 

PX5 RTOSの詳細はwww.px5rtos.comをご覧ください。 IAR Embedded Workbench for Armの詳細、およびサポートデバイスについてはhttps://www.iar.com/jp/products/architectures/arm/をご覧ください。

 

PX5について

カリフォルニア州サンディエゴに本社を置くPX5社は、業界最先端のランタイムソリューションを高機能組込みアプリケーション用に提供しています。PX5社の製品にはフルソースコードが含まれており、ランタイムロイヤリティなしで使用可能です。詳細はwww.px5rtos.comをご覧になるか、info@px5rtos.com までメールでお問い合わせください。

 

IAR Systems, IAR Embedded Workbench, Embedded Trust, C-Trust, C-SPY, C-RUN, C-STAT, IAR Visual State, I-jet, I-jet Trace, IAR Academy, ならびにIAR Systems ロゴはIAR Systems ABの商標もしくは登録商標です。その他の製品名に関する商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。

 

 

IARについて

IARは、組込み開発者および世界中の企業が今日必要な製品を開発し明日のイノベーションを創出するための、実証されたソフトウェアツールとサービスを提供します。1983年の創業以来、IARのソリューションは100万例を超える組込みアプリケーション開発において、その品質、信頼性および効率性が実証されてきました。スウェーデンのウプサラに本社を置き、営業とサポートオフィスを世界中に展開しています。IAR Systems Group ABはNASDAQ OMXストックホルムMid Cap.に上場しています。詳細情報につきましてはwww.iar.com/jpをご覧ください。

 

 

本リリース内容についてのお問合せ

IARシステムズ株式会社
マーケティング部
大山 将城
Tel: 03-5298-4800
E-mail:marketing.jp@iar.com

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