IAR、クラウドデバッグとシミュレーション機能を強化した新バージョンを発表

LinuxベースシステムにおけるArm Virtual Hardwareの統合とクラウドベースのコラボレーション強化により、次世代組込みソフトウェア開発を推進

 

スウェーデン、ウプサラ、2023年12月7日 - 組込み開発向けソフトウェアおよびサービスの世界的リーダーであるIARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン、ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区、代表取締役社長 原部和久)は、主力製品であるIAR Embedded Workbench for ArmおよびIAR Build Tools for Armのバージョン9.50を発表します。このアップデートは、Linux上での高度なクラウドデバッグやシミュレーション機能のような機能強化を特徴とし、組込みソフトウェア開発の領域における重要な進歩を示しています。また、Arm® Virtual Hardware (AVH)と堅牢な IAR C-SPY Debugger and Simulator for Linux の統合も含まれており、組込みシステム業界の進化する要求に対して、洗練された効率的なソリューショ ンを提供するIARの取り組みを明確に示します。

 

新リリースの主な特徴

  • Arm Virtual Hardware (AVH)のサポート: クラウド上でArmベースのハードウェアを幅広くシミュレートするAVHを導入。これにより、物理的なハードウェアが利用可能になる前の早期ソフトウェア開発が可能になり、CI/CDやMLOpsワークフローとシームレスに統合することで、市場投入までの時間を大幅に短縮します
  • 強化された IAR C-SPY Debugger and Simulator for Linux: Linux 向けの洗練されたデバッガとシミュレータを提供し、自動化ワークフローと IAR I-jet ハードウェアデバッグをサポートします。これらの機能強化は、CI/CDパイプラインにおけるテストを最適化し、効率を改善し、時間消費を削減します
  • Linux 向けランタイム解析統合: IAR C-SPYとIAR C-RUNアドオンをLinux環境に組み込み、高度な解析とテスト機能で開発とテストフェーズを強化し、コードの品質と信頼性を向上させます
  • クラウドベースの開発とコラボレーション:リモートチームワークをサポートし、シミュレーションと仮想化のためにクラウドインフラストラクチャを活用します。これは、最新のソフトウェア開発トレンドに沿ったものです

 

ArmのSenior Director of Embedded TechnologyであるReinhard Keilは、次のように述べています。「Armは、開発者が迅速な技術革新に必要なツールにシンプルかつ合理的にアクセスできるように努めています。IARの最新リリースにおけるArm Virtual Hardwareの統合は、開発プロセスを加速し、継続的インテグレーションによるテスト駆動開発などの最新のワークフローを可能にするため、組込み開発者にとって画期的なものになるでしょう。」

 

新リリースは、組込みシステムの開発者に主な利点をもたらします:

  • シミュレーションと仮想化ツール: 組込みソフトウェアのテストと検証に不可欠な、多様な環境と条件のシミュレーションと仮想化のためのツールが強化されています。これにより、さまざまなシナリオ下での堅牢性と機能性が保証されます
  • 共同開発およびクラウドベース開発: リモートワークのトレンドに合わせて、このリリースは柔軟で効率的な開発プロセスを可能にします。場所に関係なくシームレスなチームコラボレーションをサポートし、開発とテストにクラウドコンピューティングを活用します

 

IARのCTOであるAnders Holmbergは、次のように述べています。「クラウドベースのソフトウェア開発が進化する中、AVHのサポートとIAR C-SPY Debugger and Simulator for Linuxは、継続的なインテグレーションとデプロイメントに不可欠であり、特に組込みデバイスの種類が増加している状況です。DevOpsをクラウドと組込み開発に融合させることで、開発者の効率性を高め、市場対応力を加速させることができます。」

 

これらの機能は、ソフトウェア開発者のダイナミックなニーズを満たす先進的なソリューションを提供するというIARのコミットメントを確固たるものにします。このリリースは、組込みシステム開発者の効率と柔軟性を大幅に強化することが期待されます。8,800以上のArmデバイスをサポートするIAR Embedded Workbench for Armの詳細については、 www.iar.com/jp/ewarmを参照ください。

IAR Systems, IAR Embedded Workbench, Embedded Trust, C-Trust, C-SPY, C-RUN, C-STAT, IAR Visual State, I-jet, I-jet Trace, IAR Academy, ならびにIAR Systems ロゴはIAR Systems ABの商標もしくは登録商標です。その他の製品名に関する商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。

 

 

IARについて

IARは、組込み開発者および世界中の企業が今日必要な製品を開発し明日のイノベーションを創出するための、実証されたソフトウェアツールとサービスを提供します。1983年の創業以来、IARのソリューションは100万例を超える組込みアプリケーション開発において、その品質、信頼性および効率性が実証されてきました。スウェーデンのウプサラに本社を置き、営業とサポートオフィスを世界中に展開しています。IAR Systems Group ABはNASDAQ OMXストックホルムMid Cap.に上場しています。詳細情報につきましてはwww.iar.com/jpをご覧ください。

 

 

本リリース内容についてのお問合せ

IARシステムズ株式会社
マーケティング部
大山 将城
Tel: 03-5298-4800
E-mail:marketing.jp@iar.com

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