IARシステムズのPowerデバッグは、ソフトウェアアプリケーション実行時の電力を最少化するチューニングおよび最適化を行うための革新的なテクノロジです。IAR Embedded Workbenchを使って、プログラム実行時の電力消費をモニタできると同時に、ソースコードとの連携により、コード記述により影響を受けている電力消費がどのくらいかを把握することができます。IAR Embedded WorkbenchはPowerデバッグを統合し、コード記述プロセスにおける初期段階から、低電力ソフトウェアを開発することができます。
主な特長
- タイムラインウィンドウ内Powerグラフにて電力消費をグラフ表示
- 関数単位のPowerプロファイリング
- ソースコードとの連携
- Powerログウィンドウにて電力計測値の詳細情報を表示
- Powerブレークポイント
- 電力計測値のフィルタリングが可能

IAR Embedded WorkbenchでのPowerデバッグ:Powerグラフ、Powerログウィンドウ、Powerプロファイル表示(クリックして拡大)
Power グラフ - Powerグラフはタイムラインウィンドウ内グラフの一つです。割込み動作や選択した変数の値と一緒に、共通のタイムライン上で電力消費をグラフ化します。Powerグラフはシステムイベントと電力消費の関係をグラフィック表示することで、複雑なシステムにおいても容易に理解できるようにします。
Power プロファイル - 各関数またはタスクにて、どのくらいのクロックサイクルを消費したか表示するのに加えて、IAR Embedded Workbenchの関数プロファイラは、どのくらいの電力を各関数が消費したかも表示します。このPowerプロファイルは電力測定値に基づいた統計的データを提供し、エネルギー(%)、平均値、電流の最小値および最大値を表示します。Power プロファイルは、低消費電力化のため、ソフトウェアの最適化をどこで行えるかを正確に示します。
Power ログ - Powerログウィンドウは詳細なテキストログで電力測定値、タイムスタンプ、PC値を提供します。
アプリケーション実行との連携 - 電力計測とソースコードの連携により、Powerグラフ表示またはPowerログウィンドウをクリックすることで、エディタウィンドウ内の関連するソースコード記述や逆アセンブルウィンドウをハイライト表示することができます。
Power ブレークポイント -Tデバッガは電力消費値のログがユーザ定義のしきい値を超える、または下回る場合に、実行を停止することができます。
フィルタリング - 電力測定値はユーザ定義のしきい値にてフィルタリングでき、関心のある測定値のみログを取ることができます。
必要な環境
IARシステムズのPowerデバッグは、現在次の環境にて使用可能です。
Powerデバッグを対応デバイスにて使用するには、エミュレータ(ICE)としてIAR J-LinkまたはIAR J-Link Ultraを接続する必要があります。IAR J-Link Ultraは高速(10kHz)な電力測定が可能です。